僕はずっと「ちゃんと妻の話を聞いているつもり」でした。
でもある日、言われたんです──
「ねえ、私の話、聞いてくれてる?」
そこで聞いている“つもり”になっていただけで、実際には自分のことを“話している”ことに気づき、そこから“聞く”ことの大切さにようやく気づき始めました。
自分の話ばかりしていた頃
仕事のこと、趣味のこと、人間関係…
「今日あったことを話しているだけ」と思っていたけど、今思えば、完全に“自分語り”でした。
一方、妻が話し出したタイミングでは「へえー」「それってさ…」とすぐに自分の意見を話し始めていました。
でも、彼女が本当に欲しかったのは、「解決策」じゃなくて「共感」だったのかもしれません。

「聞いてくれてるだけでいい」と言われた夜
ある晩、妻が少し呆れたような雰囲気でボソッと言いました。
「私は解決策を求めているんじゃなくて、ただ聞いてほしいだけなんだよね!」
「特に女の人はみんなそうだと思うよ!」
その言葉に、ハッとしました。
思い返してみると、子どももそう。
「今日学校でね!」って話すとき、ただ笑いながら聞いてくれるだけで嬉しそう。
人って話を“聞いてもらえる”だけで安心するんですよね。
“聞く”を意識したら、妻の表情が変わった
その日から、僕は少し意識を変えてみました。
妻や子どもたちが話しかけてくると、
・スマホを伏せ、顔を見て聞く
・うなずきながら最後まで遮らずに聞く
・途中で解釈したり評価したりしない
すると、話し終えた相手は満足そうな表情になり
また不思議と、普段から前より穏やかに笑うようになったんです。

「聞くこと」は、最高の思いやり
アドバイスや正論じゃなくて
“そのまま受け止めてくれる人”がいること。
それがどれだけ心強いか。
それを知らずに、妻にずっと“理屈”ばかり返していたんだなと思います。
理詰めをする必要のある仕事をしていたのもあったため“理屈じゃない解決策”は新鮮でした。
そこで初めて、この人に話すとなんだか“気持ちが晴れる”と思ってもらえるような人でいたい。
そう思うようになりました。
最後に
今でも完璧にはできていないし、つい話を遮りたくなる時、思わず遮ってしまうとき、アドバイスをしてしまう時もあります。だって人間だもの、、
でも、「まずは聞く」「話の主役は相手」という意識を持つだけで、関係は変わるんだと実感した経験は確実に活きています。
話を聞くって、シンプルだけど、最高の“相手への思いやり”かもしれませんね。
今日もまた、妻の話に耳を傾けてみます。

最後までご覧いただきありがとうございました!
本記事が読者様のよりよい人生の一助になれれば幸いです。
この記事を書いた人:AaKii
家族ファーストを実践し、夫婦関係・親子関係の改善に取り組む。
実体験をもとに、より良い家庭作りのヒントを発信。
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